>>399【続き】
■福山雅治コメント
主題歌のタイトルは「妖」です。あやかし、と読みます。
今回この「妖」の制作で挑戦したかった表現。それは、物語の主人公である城塚翡翠の「自己同一性」に対する推察です。
小説や脚本で描かれる城塚翡翠は、その類まれな能力で、目の前で起こる「謎」に対して天才的な力を発揮します。
事前に番組プロデューサーさんからいただいた資料を深掘りするなかで、城塚翡翠には、はたしてどんな弱さがあるのか?という視点を出発点に歌世界を紡ぎ始めました。
その資料には、城塚翡翠の弱さや脆さに関わるいくつかのヒントが散りばめられていました。それは「心の底から人を愛し、人に愛されたい。しかし、まだ自身はその愛にたどり着いたことがない」という彼女の自認。
そして、彼女が望む「愛」の到達点は、他者の侵入を許さない結界が張りめぐらされた聖域なのではと。