私立織愛学園★68

[中庭]

→葉山

てめぇもご苦労なこった

(相手に聞こえるか聞こえないかの低い声でそう呟けばこちらも相手から視線を外し面倒くさそうに近くにあったベンチに腰かけ欠伸をし)

<中庭>

葉山さん

ごめん、私が悪かった←
(相手の表情を見ると申し訳なさに襲われ謝罪すると持っている紙袋を見)

………なぁに？

和泉くん

………謝ったじゃん←
浮かれてるってなにが？
(恐さから面倒臭さに変わると一人言の様にため息混じりに呟き、続いて相手の言葉に首を傾げ)

　
［中庭］
和泉先輩

……？
なにがですか
（耳が良いため相手の呟きが聞こえ若干警戒しながらもゆっくりと近付き）

　

　
［中庭］
瀬戸先輩

……パン、です
（和泉にゆっくりと近付きながら振り返れば紙袋の中を見てから答え）

　

[中庭]

→瀬戸

足りねぇな。

(ベンチに少し前かがみになりながら座りギロリと再び相手を睨みつけきっぱりとそう告げ、どこからかドス黒いオーラを放てば再び葉山に視線を戻し)

…………てめぇで考えろ

[中庭]

→葉山

二度も言わせんな

(かったるそうに頭を掻くと少し髪が伸びてきたなと感じながら、近づく相手に一瞬視線を戻すがそのまま夜空に目を移し何か考えているような顔つきを見せ)

<中庭>

葉山さん

ﾊﾟﾝ……？
ん？買ってきたってこと？
(相手の説明のない単語に首を傾げ困ったように眉を下げ)

和泉くん

………小さい男←
(慣れているのか怯えることもなく視線を反らす相手を見るとため息をついて呟き)

身に覚えないもの。

　
［中庭］
和泉先輩

………
（相手の近くに行けば立ち止まりじっと見つめたあとクロワッサンを取り出して相手の頬に押し付け）

空腹だから、イライラするんじゃないですか←

瀬戸先輩

バイト先でもらいました
（ﾎﾞｿﾘと答えればまさかの和泉の頬にクロワッサンを押し付け←）

　

[中庭]

→瀬戸

黙れよ

(イライラしているためいつもより少し大きめの声を出すと咳払いし、次の言葉には呆れたように鼻で笑い)

お前……、やっぱりバカだな

→葉山

いらねぇ

(押し付けられたパンを横目でじろりと睨みつけた後、相手の目を腹立たし気に見てから押し付けている手に触れゆっくりと下ろさせ)

　
［中庭］
和泉先輩

……っ
（手に触れられると目を丸くし眉を寄せてから手を素早く引いて）

　