712話 ヴァイオレット
お逃げガブル!! 立ち向かうお婆さんと全力で逃げるカリブー

-少し時間を遡る シーザー引き渡し30分前 ドレスローザ-

ヴァイオレット「私の前ではみんな裸の様なもの 合った時からあなたの全てを見透かしていた……女に弱いとは聞いてたけど まさかここまでとは…みっともない…」

サンジ「ゲホ ハァ…ハァ…」

ヴァイオレット「えりは萎びてネクタイは曲がり…シャツも血まみれ 身だしなみも最悪だわ」
「なんてダメな男…黒足のサンジ…あなたごときが私の心を射止めたとでも思った? フフ…笑っちゃう」

部下「ぎゃはははは姐さんの色香にまんまと飛びつきやがってハエ野郎!!」

ドンキホーテファミリー(クラブのトレーボル軍)殺し屋 ヴァイオレット

サンジ「…ハァ…君はウソをついてる ヴァイオレットちゃん…ハァ…ハァ…」

部下「!? オイ何夢みてんださっきのは全部演技だぜェ!?」

サンジ「本当は美しい心を持っているのに……悪い奴らに唆されて君は居たくない場所に居る……」

ヴァイオレット「こんな目に遭ってまだ何を言うの?」
「いつまで恋愛気分でいるのよ!!!」
サンジの顔面を蹴り飛ばす

部下「ぎゃーっムゴイ!!だが美しい!!」 「最高のケリだ!!姐さん!!」

ヴァイオレット「くだらない……私への怒りを抑えながら……あなたは逃げ出す隙を探してる……ウソで私を丸め込めるとでも思っているの?」
「………フフフ…嘘なんて通じない…私はギロギロの実の眼力人間 全てを見透かす女……男なんてみんなウソつき 見せて貰うわよ?ウソだらけのあなたの頭の中を…」

部下「出るぞあのポーズ!!」

ヴァイオレット「トラファルガー・ローと麦わらはなぜ手を組んだの? グリーンビットとは別にこのドレスローザでの目的は何? どんな作戦で…何を企んでいるの? 喋らなくていいわ 答えは全てあなたの頭の中にある これで仲間達は一網打尽よ……」
「心覗き!!(ピーピングマインド)」
「きゃああああ」

部下「どどどどど…どうしたんすか!!?姐さん!!!」

ヴァイオレット「…ふ…!!ふしだらなっ!!!」
赤くなるヴァイオレット

部下「ふしだらァ〜!!?

ヴァイオレット「こんなピンク一色の頭の中見た事がないっ!!!」

部下「えェ!!?」

ヴァイオレット「作戦はどうしたの!?大切な目的は!? この状況であなた一体何を考えているの!!?……!!!」

サンジ「……!! 君の事…」

ヴァイオレット「!!?」

サンジ「……あの時の君の目は……!!」

-ヴァイオレット「殺してほしい男がいる」-

サンジ「真実を語ってた…!!!」

ヴァイオレット「!!?」

サンジ「……たとえ……100万人が君を責めても……」
「おれは女の涙を疑わねェっ!!!!」

部下「何をくだらねェ事言ってんだ死に損ないィ!!姐さん!!この変態野郎もう役に立たねェんなら消しちまおう!!」
「懸賞金7千7百万 麦わらの一味!!黒足のサンジの首ィ〜いただきィ〜!!!」

ヴァイオレット「熱鉄の涙 目鯨っ!!!(イエロ・ラグリマ メクジラ)」

部下「ちょっと姐さん何を〜!!?」
能力で部下達を倒すヴァイオレット

サンジ「ヴァイオレットちゃん……やっぱり不本意でドフラミンゴの部下に…」

ヴァイオレット「…いいの私は…!!お逃げなさい…黒足!!」

サンジ「!?」

ヴァイオレット「私達はあなた達の現在の行動を全て把握してる」

サンジ「え!?」

ヴァイオレット「敵の私を信じ抜くなんて…ホントにダメな男…!!」
「さっきはありがとう…嬉しかった…」
涙を浮かべる

サンジ「事情は知らんがドフラミンゴの元にいたくねェんだろ!?……!! こんな事までして!! おれ達の船で一緒に島を出よう!!」

ヴァイオレット「こっちを見て 黒足 この島にシーザーを連れて来た瞬間から…あなた達は彼の罠にハマってるの」

サンジ「罠!?」

ヴァイオレット「私の頭の中を覗いて これは今朝のドレスローザの記憶…」

サンジ「!!?」

国民「国王様〜!!」 「やめるなんて言わないでー!!」 「ドフラミンゴ様〜!!」 「説明を!!なぜ王座を下りたんですかー!!?」

ドフラミンゴ「国民共がうるせェな CP-0はまだか…」

国民「政府の艦が港に!!!」
「サイファーポールイージスゼロ!!」
「世界貴族直属の役人達だ!! なぜここに…」

CP-0「騒ぎを鎮めよドレスローザ 世界に報じられたドフラミンゴ 王位及び七武海権威放棄の件」
「あれはミスだ 誤報である」

国民「!!?」

CP-0「なおこの一件は本日午後3時の号外により世界に知らされる手筈 それまでは他言無用!! 一切の口外を禁ず!!」
「国民全員 何もなかった様に 平静に暮らすべし」

サンジ「……………!! え!!?」
「何だこの狐につままれた様な話……!! 世界政府!? 七武海が振り回せる権力の域を越えてんだろ」

ヴァイオレット「私は……彼が恐くてとても逃げ出せないけど…!! あなた達は間に合うかも知れない!! 早く仲間に連絡を!!」

-現在 グリーンビット-
ロー「……………!! どうしろってんだ!!」
切れる電伝虫

藤虎「そらァ一体どういう事ですか…サカさん…海軍本部も誤報に踊らされたと……?」

赤犬「あァ実に腹立たしい これからマリージョアの五老星に掛けおうて来るわい…すまんがそういうこっちゃ……!!」

ロビンの分身が現れる
ロビン「今の連絡聞いたわ! サンジからね!?」

ロー「ニコ屋!!」

シーザー「ウォーー!!何じゃ女が半分出てきた!!」

ロー「おい!! お前の本体と鼻屋はどこにいる!? 今のが事実なら交渉は不成立だ」

シーザー「不成立とはどういう事だ じゃあおれの引き渡しはどうなる!!?」

ロー「ニコ屋!! 鼻屋を呼べ!! この島からすぐに脱出するぞ!!」

ロビン「それが……私達今地下にいるの!!」

ロー「地下!?」

ロビン「ちょっとトラブルに巻き込まれて…でも2人共無事よ 補助はできないけど脱出するなら先に行って」
「約束の港には後で必ず向かうわ」

ロー「そうかわかっ…」
「!!?」

上空にドフラミンゴ

ロー「……………!!」

ロビン「武運を!」

ロー「おめェらもな!」

シーザー「ジョ〜〜〜〜カァ〜〜!!!」

降り立つドフラミンゴと海軍を率いて現れた藤虎

午後3時

ドフラミンゴ「フッフッフッフッフッ…!!!」

シーザー「ゲェー!! か…海軍!! いや……いいのか!?」

ドフラミンゴ「お前にしちゃあ上出来じゃねェか!! まさか海軍大将がお出ましとはァ……」
「おい ロー!! 七武海をやめたおれは恐くて仕方ねェよ!!」

藤虎「………………」

ロー「……!! ウソをつけェ!!!」

-同時刻 ドレスローザ コリーダコロシアム-

キャベンディッシュ「麦わらァ いつの間にリングに!!」

係員「乱入はやめろキャベンディッシュ!!!」

ギャッツ「出揃ったCブロック139名の戦士達!!! バトルロイヤル!! 勝者は誰だァ!!?」
「今 ゴング〜〜っ!!!」

ルフィ「いや〜待ちくたびれたァ!!! やったるど〜〜っ!!!」

-同時刻 世界各地-
「号外ーっ!!号外〜!!ニュースの訂正があるぞー!!」

「えーー!?」「ドフラミンゴの大ニュースが……誤報〜〜!!?」 「そんなめちゃくちゃな…!!」

-グリーンビット-
ロー「世界政府の力を使って わずか10人余りのおれ達をダマす為だけに…!! 世界中を欺いたってのか!!?」

ドフラミンゴ「大きなマジックショー程…意外に簡単な所にタネはあるもんだ ロー」
「そんなバカな事するハズがないと思う固定観念が人間の盲点を生む…!!」

ロー「お前は海賊だ!!! たとえ七武海であろうとそんな権限がある筈ねェ!!!」

藤虎「………」

ロー「こんなバカなマネをもしできる奴がいるとするなら…!! この世じゃ…天竜人くらいのもんだ!!」

-ヴェルゴ「お前はジョーカーの過去を知らない それが必ず命取りになる!!!」-

ロー「お前 まさか!!」

ドフラミンゴ「フッフッフッ!!!……もっと根深い話さ」
「ロー…!!!とにかくお前を殺したかった!!!」

次週へ