映画のレビュー

『メメント』
７点

　妻を殺されて復讐を誓う男レナード。しかし、彼は犯人ともめたときに頭を打ち、新しい記憶がすぐに消えてしまうようになってしまった。
そこで彼は見たもの聞いたもの全てをメモにとり、犯人を探すのだが・・・。

初めは訳がわからなかったのですが、そういう事か！って感じです。
ノーラン監督のオリジナリティが光っていました。

意味がわからなかった人は最後から観てください。

『2001年宇宙の旅』
７点

何か凄いものを観てしまった気がします。本当に1968年の映画なのか!？って感じました。

人類はなぜ誕生したのか、人は理由を求めます。だから、神というものを創ったと自分は思います。この映画内に出てくる謎の石碑「モノリス」が神のようなものなのでしょう。
しかし、この映画には人類の進化、生命の誕生という壮大なスケールのものも存在します。

まぁ、ただの自分の解釈なので、キューブリック監督が伝えたかったことは違うかもしれません。

それにしても、キューブリック監督。あんたは観客のことをまったく考えないでしょう(笑)

『博士の異常な愛情』
８点

ｻﾌﾞﾀｲﾄﾙは長すぎて忘れました。
冷戦下にこの映画を撮って公開したｷｭｰﾌﾞﾘｯｸはやはり鬼才です。

時は冷戦。狂っちゃった指揮官が、勝手にソ連への核攻撃を命令してしまう。
しかも、自分しかわからない暗号で爆撃機と無線連絡するので、大統領も誰も止められない。
しかし、間一髪で暗号がわかり、爆撃機を引き返したと思ったら、一機の無線機がソ連の攻撃により故障、撤退命令が届いていなかった！

ﾌﾞﾗｯｸｺﾒﾃﾞｨの傑作です。実際は笑い事じゃありませんが。
ｷﾝｸﾞ･ｺﾝｸﾞやｽﾄﾚﾝｼﾞ･ﾗﾌﾞ博士といったぶっ飛んだ名前の登場人物がいる時点で、ただの映画じゃありません！
核の恐ろしさを普通の監督が撮ったら重い作品になるのでしょうが、さすがｷｭｰﾌﾞﾘｯｸ！やることが違います。

『十二人の怒れる男』
８点　　　(1957年)

映画はお金や映像で魅せなくても、アイデアと俳優の演技、雰囲気でここまで素晴らしい作品になるんですね。

父親殺害の容疑をかけられた１人の少年。この少年の有罪、無罪を決める十二人の陪審員の男たちの話。

ただひたすら狭い会議室で、おっさんたちが議論してるだけなのにハラハラドキドキです。

『サイレントヒル』
７点

ｹﾞｰﾑのﾌｧﾝなので、ｹﾞｰﾑの世界観がしっかりできてよかったです。

　夢遊病の娘ｼｬﾛﾝ。そんな娘が何度も叫ぶｻｲﾚﾝﾄﾋﾙという町。
遂に母親ﾛｰｽﾞは夫に内緒でｼｬﾛﾝと二人でｻｲﾚﾝﾄﾋﾙへ向かう。しかし途中、１人の警官ｼﾋﾞﾙに誘拐犯ではないかと疑われ逃げてしまう。
　ｼﾋﾞﾙから逃げてｻｲﾚﾝﾄﾋﾙに向かうと、突然少女が道路を横切り、ﾛｰｽﾞは避けようとして事故で気を失ってしまう。
気がつくと空からは灰がふり、霧で先が見えない。しかも、ｼｬﾛﾝがいない。ﾛｰｽﾞは娘を探しにｻｲﾚﾝﾄﾋﾙ内へと入るのだが･･･。

　人間の心の闇を映す狂気の町、ｻｲﾚﾝﾄﾋﾙの霧と闇が表現できていて素晴らしかったです。ｸﾘｰﾁｬｰの動きも忠実で気持ち悪い。

『ホットファズ』
８点

『ｼｮｰﾝ･ｵﾌﾞ･ｻﾞ･ﾃﾞｯﾄﾞ』に続き、ｻｲﾓﾝ･ﾍﾟｯｸﾞとｴﾄﾞｶﾞｰ･ﾗｲﾄがまたしてもやってくれました。

　ﾛﾝﾄﾞﾝでｴﾘｰﾄ警官として、逮捕率400%を誇るﾆｺﾗｽ･ｴﾝｼﾞｪﾙは、その優秀すぎる能力ゆえに組織内で妬まれ、ｻﾝﾄﾞﾌｫｰﾄﾞという田舎の村に移されてしまう。
活発な都会から来たﾆｺﾗｽはなかなか馴染めず、とろいがお人好しの警官ﾀﾞﾆｰと相棒を組まされる。やがて、村を揺るがす残虐な事件が発生。
ﾆｺﾗｽは独自の方法で捜査を始めたが、ｻﾝﾄﾞﾌｫｰﾄﾞを揺るがす壮絶な闘いの火蓋が切っておとされることになるとは、知るよしもなかった。

署名運動から日本公開が決まった、ｱｸｼｮﾝｺﾒﾃﾞｨの傑作。前回はｿﾞﾝﾋﾞでしたが、今回はｶﾞﾝｱｸｼｮﾝ！前半ｺﾒﾃﾞｨ、中盤ｻｽﾍﾟﾝｽ、ﾗｽﾄはｱﾄﾞﾚﾅﾘﾝ出っぱなしのｶﾞﾝｱｸｼｮﾝ！
お婆ちゃんに飛び蹴り入れるｼｰﾝと、神父さんがﾊﾝﾄﾞｶﾞﾝ両手にぶっぱなすｼｰﾝがお気に入り(笑)