覚醒剤取締法違反容疑で逮捕された男が、高級外車に乗りながら生活保護を受給していた問題で、男が2010年に札幌市からベンツの修理代として63万円を受け取りながら、市に収入を申告していなかったことが12日、分かった。
市は、男を詐欺容疑で刑事告訴する方針。
市によると、逮捕された同市白石区、無職伊藤学容疑者(53)は10年10月、同市南区の市道で、道路の凹凸でベンツの底部をこすったとして、道路を管理する南区土木センターに修理代を請求した。
同センターなどは道路整備の不備が原因でベンツが傷ついたと認め、修理代を支払ったという。このベンツが、逮捕時に所有していた他人名義のベンツと同一かは、明らかになっていない。
生活保護法では、受給者が収入を隠していた場合、払いすぎた収入分の支給額を徴収し、悪質な場合は刑事告訴するとしている。
(2012年7月13日09時52分 読売新聞)
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