交際相手に「大津波来た」惨事直前、緊迫のメール 南三陸町の24歳女性職員
東日本大震災の津波に襲われた宮城県南三陸町の防災対策庁舎で亡くなった町職員、
三浦亜梨沙さん=当時(24)=が、流される直前、交際していた男性に「大津波来た!」と
メールを送っていたことが5日、分かった。やりとりされたメールは5通あり、「ぜってー死ぬなよ!」
と呼び掛ける男性に「死なない!愛してる!」と応えるなど、緊迫する状況下で互いの安否を
気遣い励まし続けていた。
亜梨沙さんの母悦子さん(54)は「今年1月に遺体が見つかり、かすかな生存の期待を失い
つらい時期もあった。もうすぐ1年で、メールもやっと見られるようになった」と話している。
亜梨沙さんの自宅も津波で流され、写真や思い出の品の多くを失った。男性は昨秋、
撮りためていた亜梨沙さんの写真やメールを遺族に届けた。
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