恋鳳の緊縛調教部屋

出会った頃はSMなんて興味の範囲で
まさか自分の性癖だとは思わなかった。

それに恋が凄く自分とは違って
遠い存在の様に思えて憧れて見てた。

早く自分だけを見て欲しい。
心から愛されるパートナーになりたい。

そして何より、対等の位置に立って
1日でも早く特別な存在になりたかった。

正直、昔からモテるので(爆笑)
プライドも高いし、負けず嫌いで
自己主張が強いし…ヤキモチ妬き。

こんな性格だから
恋の心は全て独占したかったし
過去の女性にSMのパートナーとして
負けたくない気持ちも強かった。

だから、恋の為ならって
ハードな調教も頑張っていたつもりだし
少しでも恋に気に入られたくて
一生懸命、真似たりもした(笑)

早く追いつきたくて必死だった。

赤い部屋は愛華にとっては特別な場所。
恋が愛華に期待して誘ってくれた
大切な場所だから思い入れが強い。

感情的にぶつかったり、泣いたり笑ったり
出会ってからの想いもいっぱい詰まってる。

恋に認められて彼女として
受け入れて貰えた時は嬉しかった。

それでも不安な事がある度に
不安をそのままに恋にぶつけて…
感情をコントロールできない部分が多かった。

それは…きっと、
まだ信頼関係が築けてなかったから…

いつからだろう、ねぇ…

恋の事が愛しくて、好きで好きで
無心で信じたい。
って思える様になったのは…？？

それは嫉妬心から来る好きじゃなくて
本当に心から愛してると感じた。

きっと、恋の愛情も確信できたから
なんじゃないかなぁ…って思う。

その時やっと、気持ちの面でも
心が通じて信じ合えるって思えた。

SMに必要なもの？

正しいSMの概念は分からない。

でも、恋と愛華のSMには
愛情と信頼関係は欠けちゃダメだったの！

SMという形こそが互いに求める
究極の愛し方だと思っていたから
どちらも欠けて欲しくなかった。

その信念でやって来た事

…正解だった？

それとも、間違ってた？

恋のしたいSMに辿り着けた？

まだ、先にも見たいSMが存在しない？

愛華は恋のお陰で成長できたよ。

脳で感じるSM。
精神的に堕ちる快楽が好きだと確信できた！

求めるものも明確になり、自分のSMの方向性も
はっきり見える様になりました。

だからこそ、恋の存在が大きい！

見失って、忘れていたもの…
優先順位で疎かになってたもの…

やっと、お互い気付けたから
そろそろ互いに変わらないとねっ。

バカ…泣っ

愛華が書き終わる前に、言いたい言葉を
恋に言われちゃったじゃん…

…。

きっと今の関係を終えて
違う関係になったとして

もう一つの気持ちの部分は絶対に
満たされない気がする…

それどころか比重が偏り過ぎて
愛華自身が耐えられなくなり…

関係の持続は不可能になる気がする。

自分の気持ちは最初から決まってた。

だから、言えなかった。
恋の答えを聞くのが怖かったから…

この居心地のいい
愛華の居場所を壊して失いたくなかったから…

恋の事は一番に考えてあげたい。
恋が幸せでいられる様にしてあげたい。

その為に自分のできる最善を尽くしたい。

この気持ちは嘘じゃないよ

でも一緒に居る事で叶えられるなら、
こんな幸せで嬉しい事はない。

ずっと彼女のまま置いてください

自分の気持ちは恋と同じです。

一緒に成長させてください。

これが愛華の今の気持ちです。

赤い部屋に自分が残したい
大事な気持ちを綴って保管しました。

だから、いずれ此処が消えても
出会った頃の記憶も恋への想いも
薄れる事はありません。

後は、ゆっくり大切に埋めましょう。

恋ももう一人の貴方も
愛華は心から愛してるよ。

たくさんの調教写メや動画。

それを見る度に恋との時間が蘇る。

縛る一つにしても恋の想いが縄から
愛情となって伝わって来る。
(美意識、気配り…無理はさせない責任感)

縄の感触と恋の手の温かさが心地よい
愛華の心までもを縛って支配する緊縛…

ご主人様の為にこの身を捧げ
肉体だけじゃなく精神的な部分まで
委ね依存できる安心感もそこにはある。

読み返して気付いた事がたくさんある。

SMのパートナーである前に
ひとりの人間として強く愛されたいと
心の底から互いに望んでいた事。

対等の立場で自分の望みや考えを言ったり

常に相手を思いやり尊重し合える
心から信頼できる関係を求めていた事。

心までも受け止め、受け入れる覚悟…
どんなにパートナーが淫らな姿を晒して
心の開放を見せても、ご主人様は受け止め

幻滅したり見捨てたりしない
安心できる強い絆を築く事。

二人の間に流れた時間に
無駄な事は一つもなかったねっ。　　　

恋鳳の調教部屋から始まった関係は
恋愛関係へと発展し大切な関係になれた♡

また初心に戻って、恋と向き合える事を
愛華はとても嬉しく幸せに感じるよ

男と女の恋愛感情からくる愛しさと

SMパートナーに対する愛しさと

別々の愛しさが存在するのではないか

後述の愛しさに

前述の愛しさが混入してしまうと

曖昧な形になってしまうと思われる。

曖昧な形は理想型とは言わないでしょ？

曖昧な形…かぁ…

言葉の上では適切だと理解出来ても
気持ちの上で飲み込むには辛い言葉だねっ

両方が混在してはダメなんじゃないか？
このままじゃ満足しなんじゃないか？って
また強い不安で葛藤しそうだよ…

調教の時にしっかり主従関係が保たれ
表と裏の顔を上手に切り替えられるなら
それは曖昧な形じゃなくなる？

もしも対等な関係じゃなくて
主従や服従の関係になって忠誠を誓っても…

ご主人様の愛情をパートナー自身が
心から感じ取る事ができない場合…
唯一無二の存在として依存する事が出来ないので
精神的な開放も有り得ないし不可能だと思う。
きっと耐え切れなくてご主人様のもとを
いつか自らの意志で離れる事になると思うよ。

他のM女が何を求めてるのかは知らないけど
愛華の場合は肉体的な快楽よりも
精神的な開放(心の満足)を強く求めてる。

だから、緊縛や鞭、蝋燭の肉体的な責めよりも
心を支配されて追込まれ、堕とされる事に
至福の快楽を感じる。

いっぱい悩んで考えても
やっぱりご主人様の絶対的な愛情が必要だし
常に守られてる安心感がない相手には
本当の心は見せれないと思う。