オリックス・バファローズ６

試合結果
京セラドーム
福岡ソフトバンク０－３オリックス
勝：前田（2勝2敗0S）
Ｓ：平野（6勝4敗7S）
敗：新垣（6勝5敗0S）
本塁打
ソ：
オ：李23号
バッテリー
ソ：新垣、金澤、岩嵜、藤岡 - 細川、山崎
オ：前田、比嘉、中山、平野 - 横山

森脇浩司監督代行のコメント。
「昨日は、大きな出来事の直後で気持ちの切り換えができていなかったが、今日は明らかに、練習から選手の顔つきが違ったよ。
深江については、ファームからの推薦もあって起用したんだけど、すぐに結果を出してくれた。盗塁は失敗したけど、スタートを切れたことが大きいんだよ。成功するに越したことはないけど、失敗から学ぶこともあるからね。
　今日は、前田のバント処理、追い込まれながら四球を選んだ岡田、さらには一、三塁のピンチで併殺を取った後藤の守りなど、目立たないけど良いプレーが勝利をもたらしたね。それぞれが最善を尽くした試合だった。そういう意味では、必然の勝利と言っていいだろうね。
　残り試合の勝ち負けはすべて僕の責任だから、選手には、ここまでやられっ放しだった悔しさを、残った試合でプレーにぶつけてほしいね」

前田祐二投手のコメント。
「何としても勝ちたかったので、勝ててとてもうれしいです。何とか０点で試合をつくって、チームが勝てればと思ってマウンドに上がりました。
やっぱり勝つ方が楽しいので、良かったです。今日は両親も兄も嫁も来ているんですけど、２勝目は嫁に報告したいです」

平野佳寿投手のコメント。
「負けが続いていて今日は絶対勝ってやろうと、８回から準備していました。勝てば気持ちが良いですし、残りも全力でやろうと思います。
今日は気合が乗っていたと思います」

　26日、大阪市内で編成会議を開き、今秋のドラフトで大阪桐蔭の１５３キロ右腕、藤浪晋太郎投手を１位指名することを決めた。同投手に関しては阪神が24日に１位指名を決定、公表。藤浪１位指名を決めた球団としては、オリックスが２球団目となった。
　先に阪神が１位指名を公表。オリックスは競合が確定した上での覚悟の１位指名決定だ。藤浪は春夏の甲子園連覇。実力的に各球団が即戦力の評価を下している。加えて人気面も申し分ない。球団としては、地元出身のスター獲得に全力を挙げる。
　藤浪自身は前日25日に大阪府高野連にプロ志望届を提出。今後も藤浪１位指名を決める球団が出てくる可能性は高く、ドラフト当日は競合が必至の情勢だ。

なんで勝つかねえ

　北川が２７日、来季も現役を続行することが分かった。球団関係者が「来季も戦力として考えている」と明かし、北川自身も「自分はやるつもりでいます」と、プロ１９年目へ意欲を見せた。今季はここまで５８試合に出場し打率・２２１、１本塁打、１０打点。現在は２軍調整中だが、新監督のもと来季にかける。

来季の新監督として、楽天・佐藤義則投手コーチを筆頭候補に挙げたことが２７日、分かった。球団は岡田彰布監督に対して２２日に３年契約満了に伴う退任を通達し、水面下で後任人事に着手。最下位が確定したチームの再建を阪急、オリックスＯＢで、投手コーチとして阪神、日本ハム、楽天などで実績を積み上げた佐藤氏に託すことになった。
　岡田監督への休養通告から水面下で次期監督の選定に動いていたオリックスが、阪急、オリックス一筋に通算１６５勝をマークした佐藤氏を筆頭候補に定めた。

球団がチーム再建のポイントに挙げたのは、リーグワーストの防御率３・４５に沈む投手陣の立て直しと、チームカラーを鮮明に打ち出せる生え抜きＯＢの招へいだった。村山良雄球団本部長はこの日までに、宮内義彦オーナーと会談。前身の阪急ＯＢで元中日監督の山田久志氏らを軸に後任を選定していたが、山田氏よりも年齢的に若く、オリックス初代エースでもある佐藤氏を推す声が強まった。
　佐藤氏は阪急、オリックスで活躍。９８年に現役引退後、翌９９年にオリックス２軍投手コーチに就任。その後も阪神、日本ハム、楽天で１軍投手コーチを歴任。野村、ヒルマン、星野監督の下で帝王学を学び、井川、ダルビッシュ、田中ら一流選手を育て上げた。
　佐藤氏自身も、以前から親しい知人に「将来、運とタイミングが合えば監督をやってみたい」と語っており、古巣からの監督就任要請があれば受諾する可能性が高い。
　オリックス本社は２０１４年４月で設立５０周年を迎える。宮内オーナーにとっても、節目のシーズンのＶ奪回は悲願であり至上命令だ。オリックスでは激しい３位争いを繰り広げる楽天の順位が確定するのを待って、正式に新監督就任を要請する。