藍いろ屋敷

あの細長くて白い指先がなにかしら動くたびなんらかのエロスを感じてしまう。

質実剛健な乙女というのはなかなかいないもんですね。
自分に臆病で安全なやり口で相手に手が届くと思ってるのか。
出直して来い下民の女ども。
あは、ムカつく。

「あの子はお姫様だからしょうがない」
以前あったごたごたを女子に話すとそう返ってきた。
でもあの子は自分と同じ王様気質だったと思うんだが。
なのになんで周りの男は、あまつさえ同性までお姫様扱いしてるんだろうと無性にいらついてたが
なるほど、そりゃ王様気質のくせにお姫様演じてしまったらそうなるな。
王様は傲慢でなければならない。
王様は豪華でなければならない。
王様は残酷でなければならない。
王様は実直でなければならない。
王様は平等でなければならない。
王様は清貧でなければならない。
王様は決定でなければならない。
王様は迷わない。

大嫌いになりきれないのは、藍の弱さ
後悔ばかり　
泣いてばかりいた日々に、後悔ばかり
こんなことになるまで何もできずに本当にごめんなさい

彼に逢ってみたい
久しぶりに言葉を見たい
声やお話を聞かせてほしい
特殊な性癖を曝してほしい
きれいな顔が見たい
かわいいお洋服を着てほしい
幸せになってほしい
一生苦しんでいてほしい

アイスコーヒーにカニを入れてくれるウェイター(イメージ図)

ぽつねん、と佇む