飲酒運転をすると知りながら同居する女に車を貸したとして、兵庫県警伊丹署は１日、同県伊丹市の建設会社役員の男（４６）を道交法違反（車両提供）の疑いで逮捕した。調べに「女が勝手に飲酒運転をしただけ」と容疑を否認しているという。

逮捕容疑は、８月３０日午後７時５０分ごろから同１１時５分ごろまでの間、同居する女（４７）が酒を飲み、車を運転する恐れがあると知りながら、車を貸した疑い。

女は、同日午後１１時５分ごろ、同市内の市道で、酒を飲んだ状態で車を運転したとして、同署に酒気帯び運転容疑で逮捕されていた。同署によると、交差点で信号待ちをしていた車が、青信号になっても動かないことから署員が不審に思い、運転していた女を職務質問。呼気から基準値の４倍のアルコールが検出され、調べに「飲食店でお酒を飲んだ後、帰宅しようと車を運転した」などと話したという。

その後の同署の調べで、この約３時間前、男が車を伊丹市内の駐車場に止める様子がドライブレコーダーに映っていたことが分かったという。女は男の会社の従業員で、車は会社名義だった。