広島市は２８日、同市佐伯区の公立保育園で、３０歳代の女性保育士が園児３人の顔をたたくなどしたと発表した。

市によると、保育士は１７日、５歳児クラス（１９人）で、研修に出席した担任保育士の代わりに１人で保育を担当。寝かしつけの際に園児３人のこめかみ付近を手でたたくなどしたほか、腕を引っ張って部屋の外に一時的に連れ出したという。園児１人の腕に青あざができ、ほかの２人にけがはなかった。

保育士は普段１、２歳児のクラスを担当し、年長園児の保育経験は乏しかった。同日夜に自ら園長に報告し、判明。市の調査に「園児が言うことを聞かず、どうしていいか分からなくなった」と話したという。市幼保企画課の担当者は「（園は）１人で任せきりにせず、サポート体制を敷くべきだった。再発防止に取り組んでいきたい」と述べた。